社会背景:新しい価値観の台頭 サスティナビリティ(地球規模の価値)や ウェルビーイング (人間⼀⼈ひとりの価値)などの 新しい価値観の台頭 Sustainable Development Goals 2030 (SDGs) wedding cake from Azote Images for Stockholm Resilience Centre, 2016. https://www.stockholmresilience.org/research/research-news/2016-06-14-the-sdgs-wedding-cake.html
ビジネス分野への影響:新領域に向けた事業戦略 Virtual Real Serious Casual GAFA 等の スマホ ・ Web 上の サービス 命が関わる モビリティ、 建設、医療介護、 食農など ※ 冨山 : AI 時代のグローバル経済とローカル経済 ,2050 年研究会 ,(2018). を元に筆者が作図 競争激化が想定される市場= Serious × Real におけるアーキテクチャの覇権争いにどう打ち勝つか? AI ・ IoT ・ロボット技術等の 進化により領域がシフト アーキテクチャの 覇権争い 新たなアーキテクチャの 覇権争い? (例) MaaS ローカル DX スマートシティ トランスフォーマティブ・イノベーションのマップ
HCI 研究への影響:「フィールドを離れる」ノウハウの必要性 技術の社会的利用を目的としたフィールドベースの研究において、どのようにすれば「プロジェクトの後」にも現場でテクノロジーが活用されるのか? Scheepmaker, L., Kender, K., Frauenberger, C., & Fitzpatrick, G. (2021). Leaving the field: Designing a Socio-material toolkit for teachers to continue to design technology with children. In Proc. the SIGCHI Conf. Human Factors in Computing Systems (CHI ’21), 1-14. 図 3 :技術カード(圧力センサー)とデザイン・トリガー・カードの最初のプロトタイプ: 「あなたを守る発明を想像してください。 図 4 :テクノロジーカード(モーションセンサー、ケーブル、サウンド)とデザイントリガーカード(プロテクション)の最終プロトタイプ。 図 1 教師たちとのデザイン・ワークショップを通じた活動の様子 図:社会物質的なツールキットに関連する基盤的要素 技術の社会的利用を目的としたフィールドベースの研究において、「プロジェクトの後」を考慮することが不可欠であるとの指摘.たとえば,教育現場で子どもたち向けのテクノロジーを開発した場合,研究期間中に効果が示せたとしても,そのテクノロジーと運用プログラムだけがあっても,現場では活用されない(できない)状況が発生する.そのような際に,社会実装のためのノウハウやプロセスがないと,テクノロジーは社会に普及しない.
リビングラボの国際的トレンド ”Transition に資する Co-Creation” への変化 ・ 第一の領域 : User Driven サービスデザインなどの普及によりデファクト化 ・ 第二の領域: Data Driven リアルタイムにユーザの行動に反応して微調整することで、産業界に効率的な User Centric な方法をもたらした ・ 第三の領域: Change/Transition User Driven や Data Driven では対応できないのが、 気候変動、不平等、世界の民主化、健康と福祉などの厄介な問題 (wicked problems) 。 そのために必要な第三の領域が、 行動を変え、文化を変え、生き方を変えること この領域にこそ、 一方的に作用するのではなく一緒に変えていく Co-Creation が有効 ( Jarmo Eskelinen , ENoLL 15 years – An outlook on the past and the future of Living Labs, OLLD2022)