z7.2.最⼤公約数の応⽤
l2つの整数の積は、2つの整数の最⼤公約数・最⼩公倍数の積と等しい
2025/11/1
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(1)最⼩公倍数と最⼤公約数の関係(2)最⼤公約数を使った応⽤問題
【定理(正しいことが証明されたもの)】
2つの整数の積は、2つの整数の最⼤公約数・最⼩公倍数
の積と等しい
整数;×整数<=最⼤公約数=×最⼩公倍数>
(例)2けたの整数が2つあります。この2つの整数の積は320、
最⼤公約数が4のとき、この2つの整数は何と何ですか︖
4)8:
0?
最⼤公約数
最⼩
公倍数
(答)
最⼩公倍数は、320÷4=80
連除法をイメージすると、
右のようになり、4×C×D=80。
よって、C×D=80÷4=20となるような、C,Dの組を探すと、
C,D=1,20,2,10,4,5のいずれか。
求める整数は2けたなので、C,Dを4倍(最⼤公約数)して、
2けたになるのは、C,D=4,5だけ。
したがって、このとき2つの整数は、4×4=16、5×4=20
(例)
たての⻑さ26cm、横の⻑さ39cmの
あつ紙を、あまりが出ないように切って、
同じ⼤きさの出来るだけ⼤きい正⽅形を
作ります。正⽅形は何枚できますか︖
❶正⽅形の1辺の⻑さは、たてと横の⻑さの最⼤公約数
26と39の最⼤公約数は13なので、正⽅形の1辺の⻑さは13cm
❷たて、横それぞれ13cmの正⽅形をいくつ作れるかを
計算して、それをかけ合わせる
たて︓26÷13=2[枚]
横︓39÷13=3[枚]
となるので、正⽅形は2×3=6[枚]
(答)
39cm
26cm
❶公式から最⼩公倍数を求める
❷連除法で最⼩公倍数を求める⽅法を思い浮かべる
(例)A、B、Cは1ではない整数で、
E×F=28、F×G=42のとき、考えられるA・B・Cの組を、
E,F,Gの形で全て答えなさい
(答)Bは28と42の公約数のうち、1を除いた整数になる。
28と42の最⼤公約数は14なので、
Bとして考えられるのは1以外の14の約数になる
F=2のとき、E=28÷2=14、G=42÷2=21のため、
E,F,G=14,2,21。
同じようにに、 F=7のとき、E,F,G=4,7,6。
F=14のとき、E,F,G=2,14,3。
したがって答えは、14,2,21, 4,7,6, 2,14,3 の3通り