【2025年9月しまねOSS協議会】平成生まれのためのIT/OSSコミュニティ歴史講座

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About This Presentation

2025年9月26日(金)、しまねOSS協議会 第154回オープンソースサロン・総会記念講演の発表資料です。
https://shimane-oss.connpass.com/event/366354/


Slide Content

しまねOSS協議会 総会記念講演
第154回オープンソースサロン
〜IT/OSSコミュニティ編〜
#UNIX歴史講座

本日の資料は
こちらで公開します
https://www.slideshare.net/hourin/
もしくは
「slideshare 法林」とか
「法林浩之」で検索

法林 浩之
@hourin

日本UNIXユーザ会(jus) 幹事(副会長/元会長) (1989- )

さまざまなコミュニティとイベントを開催

全国各地のイベントで研究会を開催

フリーランスエンジニア (2008- )

独立以前は 15年ぐらい会社員でインフラエンジニアや
システム開発など

近年はさくらインターネットの仕事が多い

イベント運営 /対外コミュニティ窓口 /技術ブログ編集など

自らの企画で多彩なイベントを開催

TechLION、技術広報の集いなど

くわしくは「法林浩之」で検索

本日の演目

主にjusの会報から ITコミュニティの歴史をたどる

特にOSS関連のコミュニティの歴史を中心に紹介

これらの体験から、コミュニティの発展や衰退に
ついて考察

コミュニティの終活について考える

1983年設立
日本における UNIXや
OSSコミュニティの 草分け
日本UNIXユーザ会 (jus)

主に活動報告を掲載
jus幹事が編集
設立当初から現在に至るまで継続
jusの会報
/etc/wall

UNIX歴史講座を始めた経緯

昔の/etc/wallは紙で発行 (現在はPDF)

jus事務局に眠る古文書の電子化を推進中

作業中に/etc/wallが全巻発掘 され電子化 (2018年)

/etc/wallに書かれた活動記録を紹介することで、
当時のUNIX業界やIT業界の状況を伝えたい

40年余の活動を一度に紹介するのは無理なので、
各回ごとに年代を区切ったりテーマを設けたり、
ゲスト(元jus幹事など)を呼んで話をしてもらう

これまでにおそらく 30回以上実


平成生まれのための」に 込めた想い

元ネタは「
平成生まれのための 『
Uni
x
考古
学』 ~
G
itHub
なし
でどうやって開発していたの
?~」
(201
6
年のOS
C
京都)

4.4
BSD
の開発に
携わった人に平成生まれの人が質問する
という
内容

昔を
懐かしむだけの講座にはしたくない

当時を
知らない人にこそ聞いてほしい

平成生
まれ
(35歳
以下
)は
知らない人が大半だろうと推測

歴史を
学ぶ意義は、過去から得られる教訓や知識を現代社会
の理
解や未来の創造に活かすこと
(
Google
のA
I

よる回答
)

コミュニティはどの
ようにして成り立ち、どういう経緯を経て

のような形になっているのかを 知れば、未来のコミュニティ

正しい方向に導けるのでは ?

おことわり


日の内容は当時の
IT業界のごく一


jusの活動記録から
見た当時の状況 説明

jusの活動
範囲外の出来事は載っていない


間の関係で割愛する話題も多い

N
G

ード

(俺
の思い出の
)あ
の出来事が載っていない

なつかしい (平成生
まれは知らない話なので
そんなことは
言わないはず
)

昭和生
まれの皆さんへ

表内容の補足情報を

ッシュタグを 付けて
投稿
してください
#UNIX歴史講座

本日の演目

主にjusの会報から ITコミュニティの歴史をたどる

特にOSS関連のコミュニティの歴史を
重点的に紹介

これらの体験から、コミュニティの発展や衰退に
ついて考察

コミュニティの終活について考える

jusの会報から
IT/OSSコミュニティの
歴史をたどる
jusの黎明期 (1980年代)から
年代を追って
/etc/wallの誌面を紹介

/etc/wall 創刊 (1984年1月)

jusの設立経緯

UNIX伝来から jus設立まで

石田晴久先生により日本に UNIX伝来(1976年)

関係を巻き込んで勉強会を開催
(コミュニティの形成 )

DECUS(DEC社のユーザ会 )にUNIX部会設立

1980年代に入ると各メーカーから
UNIXマシンが発売されたので、
DECUSから独立して jus設立 (1983年)

当時は「コミュニティ」ではなく
「ユーザグループ」と呼んでいた

ただし「コミュニティ」という単語は 1980年代の
/etc/wallにも散見される

最初の行事: UNIXシンポジウム
(1983年6月10日)

シンポジウム

UNIXに関するカンファレンス

論文を提出する学会に近いスタイル

jus創立時(1983年)から2001年まで、
毎年2回開催 (夏は東京 /秋は大阪 )

主な内容
テクニカルセッション、併設展示会、
情報交換パーティー (懇親会)、BOF

第1回シンポジウムにて報告された
System V (AT&T社のUNIX)の
ライセンス価格 (当時1ドル=240円)

月例会
設立から
約1年ほど
継続
コミュニティ
による
勉強会の
原形?

分科会が発足 (1984年4月)

分科会

スーパーユーザの会

UNIXの{インストール /バージョンアップ /運用/
管理/バグレポート /改造}

ワークステーション分科会

ユーザインタフェース /ウィンドウシステム /LAN

Sunの話題が中心。次いで Mac(当時はUNIXベース
でない)

ネットワーク研究会

UNIX広域ネット (JUNET)/海外との接続 /LAN

第4回シンポジウム (1984年11月)にて
JUNET(1984年設立)の構築に関する発表あり
日本のインターネットの祖先

第7回シンポジウム (1986年7月)には
NFS、TCP/IP、メール、
ネットニュースなどの発表あり
JUNETが研究用ネットワークとして普及

UNIXワ
ークショップ ‘
8
6 in
横浜


セッションのテーマ
(セ
ッションの記録は
b
it

時増刊

最新
UNIX」に掲載 )

参加者
リスト
(抜粋)


S
RA
当時はま

通信
事業者
ではない

1980年代のjusの活


jusの黎明期

主な話題
UNIXシステム管理 / ワークステーション
環境
(特

G
UI) /
日本語
対応
/ ネットワーク接続 /
SystemVとBSD / 地
域活動
(特
に関西
) / 国際
交流

UNIXが主
役を張るまでの成 長期

1980年代のjusの活
動から
読み取
れること

ベン
ダー中立な
ITコミュニティの
原形が
すでに
成立している

組織
を超えた
IT技術
者のつながりを 形成

活動
範囲がすでに
UNIXの
枠を超えている

特にインターネット技術関連


に情報交換する場がなかったので
jusでやっていた

こういう事
例は
jus以外のコミュニティでも
見られる

YA
PC
はPerl以外の話
題でも発表可

活動
範囲を広めに取った方が長生きする?

第8回シンポジウムの
基調講演
(1986年11月)


代のオープンソースに通じる考え方は
1980年代にはすでにあった
(言葉
が作られるのは
1990年代
後半
)

1990年代前
半の
jusの活動と
周辺動向

会の
規模という意味では
jusの
最盛期

最大2000人超(ちな
みに現在は 約
6
0
人)

jusに
参加しないと
UNIXの
情報が手に入らないから
たくさん集まって
きた

当時の主な活動
シン
ポジウム
/UNIX Fair(商
業展示会
)/

域研究会
(関
西
/東海)/ソフト
ウェア配布
/国
際交流

周辺
動向

UNIXが
商用
OSとして
成功

インターネット
への接続が大きな関心事

商用
インターネットのサー ビス開始

P
C-UNIX(Linux
など)の
黎明期

UNIXの国
際化や標準化活動がさかんに行われる

標準
化はうまくいかなかった

1990年代
後半の
jusの活動と
周辺動向

当時の主な活動
シン
ポジウム
/UNIX Fair(-1995)/勉強

(1994-)

域研究会
(関
西
/東海)/P
C-UNIX
研究会

周辺
動向

UNIXが業務での
共有機から個人での専有に

商用UNIXの衰退、W
indows95/NT

普及、
Linu
x/FreeBSD

台頭

商用
インターネットと 個人利用の普及

W
eb

普及と
CG
I



PerlやR
uby
などス
クリプト系言語の台頭

オープンソースの
概念登場

コミュニティに
よる開発および普及活動の顕在化

Perl
Conference Japan
(1998年11月)

Perl
Conference Japan
(1998年11月)
https://www.oreill
y.co.jp/pcjp98/


日本初の、 Perlを主な
題材とするカンファレンス

YA
PC(Yet Another Perl Conference)
は、
このイベント (の
米国版
)に対する Y
et Another

主な
セッション

基調
講演:
Ti
m O’Reilly
、まつもと
ゆきひろ


別講演:
Larr
y Wall

W
eb
関連

CG
I, mod_perl,
セキ
ュリティ

Perl
for Win32
関連

日本
語処理関連:
jperlなど


ーススタディ、スクリプト言語比較 など
Perl
Conference Japan

日本にオープンソースという
言葉が

ってきたのはたぶんこのとき

まつもとさんの
基調講演も初めて
(
?)
当時のR
uby

バージョンは
1.2

f
j.sources
にて
R
uby
を公開
(1995年12月)
ソースコー
ドを
公開して
皆で
改良
する文化は
以前から
あった
それに
後から
オープンソース
という
名前が付いた
https://
groups.google.com/g/fj.sources/c/bCc2JimcmAo/m/ONqCnbyG7LMJ

R
uby Workshop (1999
年9月)


R
uby

者による
R
uby
について
:まつもとさん

W
indows
環境
における
R
uby

R
uby
のG
UI
環境

R
uby
とOracle:宮原徹
さん
(日本オラ
クル
)


分ぐらいは
R
uby
普及
プランの話

利用者環境
から見た
R
uby

利用
事例とディスカッション
R
uby Workshop

セッション


当時のR
uby
は、
評価は高かったが、業務の現 場での
採用例
は少なかった

R
uby on Rails
はま
だない
(2004年公開)

この時代は、どうすれ

R
uby
が広まるか /仕事で
使
えるかという議 論がさかんに行われていた

オープンソースまつり

99 in 秋葉原
(1999年11月)

日本のオープンソースコミュニティが

堂に会した

初の展示会
オープンソースまつり


以前行っていた
商業的な展示会=
UNIX Fair

OSSコミュニティが集まったイベントとしては日本初

1999年と2001年の2回開催

大量
に赤字を出したので
2回で終


OSSやコミュニティに協
賛が集まる時代ではなかった

2002年にK
OF
、2004年にOS
C
が始まり現在に至る

https://www.jus.or.jp/
matsuri/

初回の
オープンソース
まつりの
参加団

☆は現在でも
活動を
確認できる
コミュニティ
(京都産
業大学を除く
)



2000年代前
半の
jusの活動と
周辺動向

jusの主な活動
オープンソースまつり /関
西オープンフ ォーラム
/
LLイベント/
BSD&Linux Day/
勉強


周辺
動向

オープンソースの
概念が広まる

各地にOSSコミュニティ (特にLinu
x
ユーザ
コミュニティ )が立ち上がる

Free
BSD
とLinu
x

勢力が拮抗


クリプト系言語が勢力を拡大

IP
v6

基礎が確立される

仮想
化技術が使われ始める


西オープンフ ォーラム
(
KOF)


西のオープンソースやコミュニティの集 合イベント

オープンソースまつりを
見た関西の人たちが

あれをやりたい」と 言って始まった


称の変遷

2003- :
関西オープンソース +フリーウェア

2005- :
関西オープンソース +関西コミュニティ 大決戦

2013- :
関西オープンフ ォーラム



ランティアベースの運営コミュニティに よる
大規模
イベントの 先駆け?

イベント
名に「コミュニティ」を 付けたのも先駆け?

K
OF

成功や課題を踏まえて
2004年からオープン
ソース
カンファレンス
(OS
C)
が始まり、全国展開 &
安定
運用に成功

https://www.
k-of.jp/2002/prospectus2.html
初回のK
OF

趣意書

YAR
PC 19101 (2001
年5月)

YAR
PC 19101

PerlとR
uby
を対
象とするカンファレンス

jusの行事としては、 Perl
Conference(1998
年)、
R
uby Workshop(1999
年)に続く
言語イベント

19101は、2000年
問題に未対応のプログラムが
2001年を
迎えたときの表示

当時、Perlは全
盛期、
R
uby

流行前
(
Rails
公開前)、
P
ython

存在すら知られていない

YA
PC
は現在も開催中

jusの
言語イベントは
LLイベント(2003年- )に

け継がれる

日本初のライトニングトー
ク開催

YAR
PC 19101
のLT
← 初の
高橋メソッド

よる発表

Li
ghtweight Language
(LL)

それまでの主
流プログラミング 言語
(
C
やJ
ava
など)に

べて、手軽に書けて生産性の高い言語を
Li
ghtweight Language (LL)

称する動きが発生

LLに関するイベントを 2003年から開始

当初の
参加言語:
Perl
, PHP, Ruby, Python

LLがト
レンドみたいになり、多くの 言語が参戦

2000年代
後半から各言語のカンファレンスが始まり
LLはト
レンドから離脱

201
7
年からはLLをLearn Lan
guages (
複数
の言語を

ぼう
) と
再定義して
イベントを継続

LLイベントの
名物セッション

キミならどう書く ?」

その
場で
A
I

指示して全部書いてもらった

年の「キミならどう書く ?」

2000年代
後半の
jusの活動と
周辺動向

jusの主な活動
LLイベント/関
西オープンフ ォーラム
/
Internet
Week/
勉強

/jus研究会(各地開催)

周辺
動向


帯端末や通信環境の進歩

スマ

/
WiFi/

バイル回線

アプリの
通信がすべて
H
TTP
に集


W
eb
サー
ビス開発がさかんになる

開発
言語としての
LLの
台頭
(特にR
uby)

技術コミュニティ文化の
確立

勉強
会の開催がさかんに

それをささえる各
種サービスの登場

LL
Weekend (2004
年8月)

2004年当時は、 LL(特にR
uby
とP
ython)

業務で
使うことは一 般的でなかった

LL Da
y and Night (2005
年8月)

レームワーク対決に
R
uby on Rails

登場

LL
Ring(2006
年8月)でも

レームワークを使った課題を実施

LL
Ring
はITイベント史上初 (唯
一無二?
)の
プロ
レス会場で実施


西オープンソース +関西コミュニティ 大決戦
(現
:関西オープンフ ォーラム
) (2008年11月)


時開催イベントとして

西
R
uby
会議が開催される


言語コミュニティの活 性化

LL系
の各言語ごとのカンファレンスが始まる

P
HP

ンファレンス:
2000年開始

(LLイベント

2003年開始)

日本R
uby
会議

200
6
年開始

R
ubyKaigi(

際会議
)は2013年から

YA
PC::Asia Tokyo
:200
6
年開始

P
yCon JP
:2011年開始

各地
域にも言語コミュニティやイベントが発 生


西
R
uby
会議もその 1つ

現在も各
言語のカンファレンスは多数開催

IT
Community Impact !


Internet
Week 2008 (2008
年11月)

IT勉強
会カレンダーの作成により、
勉強
会が多数開催されていることが 可視化される
https://www.nic.ad.jp/iw2008/popup/51.ht
ml


域コミュニティも各地に 生まれる
https://www.nic.ad.jp/iw2008/popup/51.ht
ml

イベント運営
管理サービス
A
TND
開始 (2008年)
connpassもDoor
keeper
もま
だない
(connpass:2011年、Door
keeper
:2010年)
https://www.nic.ad.jp/iw2008/popup/51.ht
ml

2010年代前
半の
jusの活動と
周辺動向

jusの主な活動
LLイベント/関
西オープンフ ォーラム
/
Gadget1/
Internet
Week/
勉強

/jus研究会(各地開催)

周辺
動向


ラウドの登場

映像
配信サービスの普及
(Ustrea
m
など)

iPhoneやA
ndroid

普及
(jusの活動では G
adget1)

H
TML5

登場

J
avaScript

台頭

IP
v4

ドレス枯渇問題

JAW
S-UG

よるコミュニティマー ケティング

法の確立

この年代になると OSSやコミュニティは目
新しい
ものではなくなっている
感あり

2010年代
後半以降の
jusの活動

jusの主な活動

LLイベント/関
西オープンフ ォーラム
/
Internet
Week/
勉強

/jus研究会(各地開催)

jus研究会のテーマ

ITコミュニティの運営を考える

平成生
まれのための
UNIX/IT歴史講座

全体
的には縮小傾向
(Internet
Week

除く
)

Internet
Week
は主催

(
JPNIC)
や各
種インターネット
コミュニティ /業界
団体に支えられて健在

jusの活動が業界動
向とリンクしなくなる

幹事の
高齢化により興味が技術トレンドと乖離

コミュニティやイベントを作る
ハードルが下がり、
jusに
頼る必要がなくなった

本日の演目

主にjusの会報から ITコミュニティの歴史をたどる

特にOSS関連のコミュニティの歴史を
重点的に紹介

これらの体験から、コミュニティの発展や衰退に
ついて考察

コミュニティの終活について考える

おことわり

ここから
先の話は、法林が自らの経験から 得た
感覚
に基づいて話をするので、 出典がない


論も多々あるだろうし、参加者の皆さんは
法林とは
異なる経験をしていると 思うので、

表後の質疑応答や懇親会で議論したい

コミュニティの
発生から
消滅まで


発展 衰退
消滅
コミュニティはな
ぜ生まれ、な ぜ衰退するのか

続するコミュニティはな ぜ続くのか

コミュニティが
生まれると き


報が簡単に手に入るものについてはコミュニティ

生まれない

検索してすぐにたくさんの
情報が得られる


籍や雑誌などに多 数載っている

事業
者に問い合わせれば回答が得られる

検索や
問い合わせでは解決策が得られない場合は

しそうな人を探して情報交換するしかない


そういう
場合にコミュニティが 生まれやすい


行は関係ないかも

上記の理

(
?)
から考えるとニッ
チな話題の方が
コミュニティが
成立しやすい


行の話題は情勢が流動的で周囲と情報交換したく
なるので、それはそれでコミュニティが
機能しやすい

コミュニティが発展すると


発展する
=人が集まってくるのはどういうと きか

コミュニティが
扱っているテーマが …

そこに行かないと
情報が得られない

検索しても
情報が見つからない


らかの魅力がある


までにない 何かができそう


になりそう


にも要因はあるかも

発展するためにはコミュニティからの
情報発信が重要


部から見て何をやっているかがわかる


信しているコミュニティに 情報や人が集まる

コミュニティが衰退すると


テーマが
流行を過ぎて需要がなくなった


たな情報が生まれなくなった
(開発の
停滞など
)


を頼らなくても 情報が簡単に手に入るようになった

jus(UNIX)やLinu
x
はこの
パターンか


かい方向性の違いで枝分かれし分 散→勢力低下

開発コミュニティに多いかも

1990年代のUNIXもこれで衰退したと
思う

大き
な外敵がいるのに 内戦で消耗してはいけない

運営
メンバーの高齢化


力や気力の低下


が運営している以上、 若い世代に交代しなけれ ば必ず発生


にもいろいろなケースがありそう

コミュニティが
持続すると き

運営
者の熱意で続く

日本Net
BSD
ユーザーグ
ループ:蛯原さん

jus:
法林


替わりがで きないと衰退

その技術が業務の現
場で使われる

R
uby/Python/PHP/PostgreSQL/JANOG/
セキ
ュリティなど


代を超えてコミュニティが続くのはこの パターン

技術の
枠を超えて人的交流の場として存続

LILO
, jus
など


替わりがで きないと衰退

コミュニティの

生や衰退について 思うこと

コミュニティは、テーマは技術で
あるとしても、

局は人と人のつながり

その技術が現
場で使われ、使う人たちが情報交換を

める間はコミュニティは続いていく

たとえその技術が
枯れても、関わった 人たちが生きて
いる
限りは人的交流の場として続く


がいなくなることで ゆるやかに消滅していくもの

現在
隆盛を極めているコミュニティも、それが 永遠に
続く
保証はない

コミュニティの終活

活動記録が
後追いできないコミュニティ
/イベントが多い

ウェ

サイトが
消滅
(ド
メイン失効が多そう
)


部サービスを利用していたらそれが 消滅

A
TND, Ustream
など

当事
者にとっては 不要でも、外部から見たら歴史的に

値があることはありそう

歴史
的価値を決めるのは自分ではなく 他人


きれば
活動記録を
後世に残した方がよいと思う

歴史を
知ることで 車輪の再発明を防げる

過去
の活動を 知ることで 今後の活動に 役立ててほしい


続性の高い保存は意外に難しい


続性が高い=数十年や
100年
後でも参照できる

ネット上にコンテン
ツを載せるのに必要なものは

メイン
/サー

/管
理者


メインもサー バも存命する契約者が必要


係者が滅亡すると契約者不在になるのでコンテン ツは

えてしまう


部サービスもアカウントが必要なので

係者が滅亡
すると
同じことに

サー
ビス自体も
100年
後に残っているかは 疑問

インターネットアー
カイブの類に残ることを期待するしか
ないが
保証できない

特にコミュニティは
個人の活動に 依存する部分が多いので

続性の高い活動記録 保存はさらに 難しいのでは


続性の高い記録の 残し方
(私案)

コンテン
ツはすべて電子化

紙で
残すよりは永続性が高い?
(複製
や転送が容易
)

2000年代以
降はウェブに残っていることが多い


媒体でしか残っていないものはス キャンする

オンラインで公開しつつ
静的コンテンツとして保存

ウェ
ブコンテン ツもクロールして保存


部サービスに載せているものはサー ビス終了に注意


的コンテンツ群を
D
VD
に記録して関
係者に配る

H
DD
やSSDよ
りは
D
VD

方が壊れにくい?

B
lu-ray

りは
D
VD

方が
(ド
ライブが
)長く
残りそう?


係者が滅亡するまではオンラインで公開し、
滅亡
後は
D
VD
がどこかに
残っている限りは生き残る?

jusの終活

動ける幹事が
減少
(現時
点で
10人

)

イベントなどの対外
的な活動よりも
事務作業が
きちんと行えなくなっている

2033年の50周
年をメドに活動終了を検討中

それまでに活動記録の
保全を実施したい


だいま
古文書のス
キャンを進行中

主に1980年代

1990年代前
半の活動

199
6
年以
降は電子的な記録が多く 残っている

おそらくその
頃に
jus事務局にネット回
線とサーバが
導入
された

jusの古文書
(紙で作

/配布
していたもの )

/etc/wall (会員
向けの会報
/全編電子化
済み
)

シン
ポジウムの論文集

UNIX Fairの
セミナー資料

UNIX Fairのネット
ワーク構築に関する資料

イベントの告
知チラシ
(1990年代までは紙で
配布
)

幹事会の議事録

イベントの
写真


ジカメ普及以前はフィ ルムでしか残っていない

UNIX Fairの
機材写真を残せたら貴重だが
コン
パニオンの写真しか残っていないかも

本講演のまとめ

主にjusの会報から ITコミュニティの歴史をたどる

特にOSS関連のコミュニティの歴史を
重点的に紹介

これらの体験から、コミュニティの発展や衰退に
ついて考察

コミュニティの終活について考える


さんに

伝えしたいこと


の流行技術も
20年
後には
歴史
講座の題材


すぐこの時代の
まと
めを作る必要はない
でも
今を記録に残すことは

っておいた方がいい

今後

jusの活動
予定

西オープンフ ォーラム
2025
11月7
-8
日(金土) 大
阪南港
A
TC
オープンソース
カンファレンスは
どこかで
出るかも

過去
の資料も
こちらで公開中
https://www.slideshare.net/hourin/
もしくは
「slideshare 法林」で検索


りがとうございました

づきは懇親会で!
〜IT/OSSコミュニティ編