Community Relations Report 2025_PEACE COIN_JP.pdf

peacecoin 8 views 25 slides Oct 17, 2025
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About This Presentation

2025年版のCommunity Relations Report:「信頼と行動が育む、コミュニティの新しい意思決定のかたち」を公開いたしました。
PEACE COINの特徴や向かっていく未来、導入コミュニティの事例を含めて、わかりやすくご紹介しています。...


Slide Content

Community Relations Report 2025
信頼と行動が育む、
コミュニティの新しい意思決定のかたち
複雑化する社会に応えるガバナンスモデル
©2025 by PEACE COIN PROTOCOL FOUNDATION MTÜ
P E A C E C O I N ホ ル ダ ー の 方 や 導 入 検 討 さ れ て い る 方 々 へ 、

P E A C E C O I N の 広 が り や 今 後 の 見 通 し な ど を ま と め た レ ポ ー ト で す。

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index
2PEACE COINとは
3実装モデルと導入事例
4これから
1はじめに

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1はじめに

1-1PEACE COINプロジェクトの背景
今の世界は が広がり続けている 富の格差
私たちの暮らす社会は「豊かさ」が偏った世界になって
います。経済は発展しているのに、なぜか不安や格差は
広がるばかりです。
これは資本主義の根本的な構造に起因するものであり、
200年以上にわたる経済データが、資本収益率(r)が
経済成長率(g)を上回ることで、富の集中が加速して
いることを示しています。
一方、分散型テクノロジーの象徴であるBitcoinでさえ、
「富の集中を防ぐ」という理念の実現には至っておらず、
既存の構造に対する抜本的な変革の必要性が浮き彫りに
なっています。
今、求められているのは、
です。
富と価値がよりなめらかに、
かつ公平に循環する新たな仕組みPEACE COINは、従来の資本主義を補完し、再構築
する「仕組みのデザイン」に挑戦しています。
r
the rate of
eturn on capitalr
>
exceeds
g
格の差広世今格差広るては
economic rowthg
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1-2PEACE COINの目指す世界 - 1
多様性を認めあえる、 豊かな社会をつくる
PEACE COINが目指すのは、社会の中にある「お金では測れない価値」を可視化し、それを人と人の間で循環させる
仕組みをつくることです。
単なる経済合理性を超えて、 ようになる。
そんな社会のあり方を、ブロックチェーンテクノロジーと、現実社会での具体的な実装によって実現していきます。
人々が自分の暮らす社会やその未来について、自然と関心を持ち、関わるPEACE COINが促進する活動:

多様な価値が正当に評価され、大切にされる社会の指標づくり
誰もが自由につながり、学び合い、進化し続けるコミュニティをエンパワーする機能づくり
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1-3PEACE COINの目指す世界 - 2
PEACE COINが目指すのは
する社会共感や信頼、多様な価値が健全に循環現在の社会
“物質的な豊かさ”の向上
=
GDP
▲富や資源を集めることが目的化している
▲物質的な豊かさ(GDPなど)だけを成長指標としている
▲信頼・関係性・未来への責任が軽視される社会設計
▲技術を人の管理や効率の最大化のためだけに使っている
▲評価軸が単一で人々の多様性や背景を反映しない仕組み

指標づくり
コミュニティ
強化これからの循環型の社会
"みんなの未来を考える意識"の向上
=
新しい指標
◎一人ひとりの意識や行動が正しく評価される仕組み
◎テクノロジー を人のための 道具として活用
◎共感・信頼・多様な価 値が循環する社会を 育む
◎人と人、地域とのつながりを評価する 新しい指標
◎未来を見据えた責任ある行動を促す文化を育てる
◎誰もが自由に学び合い、進化できるコミュニティを 支援
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2PEACE COINとは

2-1PEACE COINの仕組み
使えば使うほど増える
PEACE COINのアルゴリズム(仕組み)
PEACE COIN の
にあります。
この仕組みでは、トークン(お金)を使うたびにトー
クンの流通量が増えます。
トークンの移動が発生すると、トークンを送付した人
にトークンが新たに付与されるためです。その増大量
は、保有トークン量に対する消費トークンの割合など
に応じて変動します。
PEACE COINを持つ全員に対し、トランザクションごと
にトークンが増大するこの分散型システムには、1 回
あたりに大きな*信用創造を可能にする法定通貨ほどで
はありませんが、トータルしてみるとPEACE  COINに
も大きなインパクトがあります。
最大の特長は独自のアルゴリズム
”ARIGATO CREATION”
*信用創造とは、金融機関からの借入によってお金が生まれる仕組みで、市場成長を前提とするため、
効率や拡大が重視され、環境への負荷を伴うこともあります。
PEACE COINを利用しない場合には、トークンは
少しずつ減少していきますが、増大と減少が同じアルゴリズム上に共存することで、イン フレーションの
発生が抑制されています。
このような特徴を持つPEACE COINは、GDP成長を前提
としない市場でも機能し、これまで解決できなかった
社会課題を解決する ことにも 繋がります。
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2-2 PEACE COINの特徴
「PEACE COIN」は に向いている仕組みです
循環経済がソーシャルグッドな社会を育てる
“循環”
PEACE COINは、
使 え ば増 える(増 大)
使 わ ない と減る( 減少)
という仕組みによって、使うことのメリットが高く、貯める
ことのメリットが低いという特徴を持っています。
そのためPEACE COINを持っている人は貯め込まずに使う
ほうが得になり、サービスの利用が自然と増えていきます。
さらに、サービスを提供する側にとっても、過度な競争や
効率を求められず、安心して提供できる環境が生まれます。
こうした仕組みによって、余剰経済などが活かされ、
*ソーシャルグッドな行為やサービスが社会の中で無理なく
循環する新たな経済の形が生まれていきます。
*ソーシャルグッドとは、地球環境や地域コミュニティといった社会に対して、良い影響を与える活動やサービス、製品な
どの総称PEACE COINは
余剰経済 の循環に向 いている
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2-3 PEACE COINの効果と可能性
“使うことで価値がめぐり” 社会の持続可能性を高めます
法定通貨や一般的な暗号通貨は「貯めること」にイン
センティブがある設計のため、富が一部に集中しやす
く、経済活動も効率性を優先した一方向の流れになり
がちです。

その中で、地域性や個人の多様な価値は、経済の中で
見えづらくなっています。
一方、PEACE COINは「使いたくなる」設計。

貯めるより使うことで価値が生まれる仕組みにより、
富は自然と分散していきます。”ありがとう””おかげ
さま”というような大切なやり取りが増え、
しやすくな
ります。
それにより、長期的な視野が必要な分野や日常の困り
ごとに人々の関心が向き、持続可能性が高い社会を育て
ます。
人と人との
関係性や地域に根ざした文化的価値が循環法定通貨と比べて経済循環に向いている法定通貨
貯めたくなる設計

や す い
効 率 的 な こ と に 向 い
て い る
一 般 的 な ポ イ ン ト や
暗 号 資 産 、 地 域 通 貨
心 使 続 ぐ と 価 あ 値 会 PEACE COIN
使いたくなる設計

関 係 性 を 深 め る こ と
に 向 く
コ ミ ュ ニ ティ 独 自 の
価 値 観 や 文 化 の 形 成
及 び 可 視 化
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2-4 データで見るPEACE COIN - 1
USドルに対し となり
循環する経済システムを実現
流通速度が2.1倍
各国の経済指標を見る際、GDPだけではなく、
も確認することで、どれだけの人々がサービス
を享受し、どれだけの人々に仕事(役割や居場所)があっ
たかを確認することができます。
流通速度が速い(値が大きい)ほど、より多くのお金
がコミュニティ内に循環していることを表しており、
より滑らかに富が行き渡っているコミュニティであると
いえます。
したがって、GDP (PEACE COINでは総トランザクショ
ン量) だけではなく、GDPをその国・地域における通貨
発行量(M2※) で割ることで算出される流通速度も重要
な指標の一つとなります。
「流通
速度」
※ M 2 は 通 貨 供 給 量 の 指 標 の 一 つ で 、 現 金 お よ び 預 金 を 含 ん だ 額 を 合 計 し た も の で す。
交 換 方 程 式 ( ア ー ビ ン ・ フ ィ ッ シ ャ ー ) M =PTVM ( M o n e y S u p p l y ) 貨 幣 量
V ( V e l o c i t y o f C i r c u l a t i o n )貨 幣 の 流 通 速 度
P ( P r i c e o f G o o d s a n d S e r v i c e s ) 物 価
T ( T r a n s a c t i o n V o l u m e s ) 経 済 取 引 量 Velocity of Money
USD
JPY
EUR
0.5000
0.0000
1980 2020201020001990
1.0000
1.5000
2.0000
法 定 通 貨 の 流 通 速 度 ( 2 0 2 4 年 )
U S D
( 米 ド ル ) 約1.38 ( G D P 約 $29 . 7 T ÷ M 2 約 $21 . 6 T )
E U R O
( ユ ー ロ ) 約1.16 ( G D P 約 $ 1 8 . 7 T ÷ M 2 約 $ 1 6 . 1 T )
J P Y
( 日 本 円 ) 約0.61 ( G D P 約 $ 6 .2T ÷ M 2 約 $ 1 0 .2T )
P E A C E C O I N約2.84
( 総 ト ラ ン ザ ク シ ョ ン 約 1 , 0 9 7 . 9M? ? ?
約 3 8 6 . 5M)
参 考 :G D P 米国, 日 本:Mo o d y ' s 社より E U:T RADI NG ECONOMI CS社より
M 2 米国, E U , 日 本: CEI C Da t a 社より
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2-5 データで見るPEACE COIN - 2
今まで可視化されていなかった価値を
で測定します “アンペイ度”
“アンペイ度”は可視化されていない価値を測る独自の
尺度の1つとして検証されています。
PEACE COINを送る際のメッセージを、ボランティア
や家事労働、感謝や応援の気持ちなど今まで可視化さ
れていなかった領域の活動をアンペイ度の高いもの、
法定通貨といった可視化されているものでやり取りさ
れている市場性替性が高い活動領域をアンペイ度の低い
ものとして、5段階に分けて測定しています。
アンペイ度の高いやり取りは、ソーシャルキャピタル
など、今まで価値を認められにくかった行為を表し、
可視化できると価値化に繋がります。
累計トランザクション11,690,978,740件(2024年末時
点)のうち、79.1%がアンペイ度3〜5となっており、
これまで見過ごされてきた日常的なソーシャルキャピ
タルを可視化することができました。
市場代替性が高い
( L o w / アン ペ イ 度 が 低 い )
Low
1
2
3
4
5
High





法 定 通 貨 で 支 払 われ る も の
飲 食 店 や タ ク シ ー な ど の サ ー ビ ス
コ ミ ュ ニ ティ 通 貨 で 支 払 われ る
飲 食 店 や タ ク シ ー な ど
コ ミ ュ ニ ティ 通 貨 で 支 払 われ る が
プ ロ で は な い 飲 食 店 や タ ク シ ー な ど
ボ ラ ン ティ ア、 家 事 、 育 児 、 介 護 な ど
気 遣 い 、 感 謝 、 応 援 、 挨 拶 な ど
可視化されていない価値
( H i g h / アン ペ イ 度 が 高 い )
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3
実装モデルと
導入事例
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3-1Adoption Status
PEACE COINの利用状況
Japan
Korea
Portugal
Estonia
Finland
Germany
France
Cambodia
Myanmar
Indonesia
Nepal
Singapore
Taiwan
Hong Kong
U.S.A.
Mexico
Brazil
Spain
Italia
Tanzania
Vietnam
Philippines
グ リ ー ン : P E A C E C O I N が 利 用 さ れ た 国 ・ 地 域
使用国
22カ国・地域
現 在 、 P E A C E C O I N は 、 ヨ ー ロ ッ パ 、 ア フ リ カ 、
ア ジ ア 、 北 ・ 南 米 の 2 2 の 国 と 地 域 で 使 用 さ れ て
い ま す。 今 後 も 世 界 中 へ と 広 が っ て い く こ と を
期 待 し ま す。
コミュニティ数
104
昨 年 か ら P E A C E CO I N を 利用 して いる地 域 ・コ
ミ ュ ニ ティ 数が1 増 加し ま した。衣、住、環 境 、
教 育、エ ネ ル ギ ーと い った 分 野で、 地 域 ・コ ミ ュ
ニ ティ ーの活 動 を 活 発 にする 通 貨と して利用 さ れ
る だ けでなく 、ガ バ ナ ン ス ツ ー ル や コ ン セ ン サ ス
指 標と して の活用 の動 きもみ られ ま す。
2024年取引総数
約75.5億 PCE
2024 年 12月 に お け る P E A C E C O I NのM A U は
2 29 人、ト ラ ン ザ ク シ ョ ン 数 は 7 0 0で した 。
同 月 末 時 点 に お け る D A Uの3 0 日 移 動 平 均 は
1 9 . 9 人 に な りま した 。
2024 年の月 間 取 引 数 は 概 ね 6 億 ~ 7 億 P C Eの範 囲
で推 移し てお り、継 続 的 に 取 引さ れ て い ま す。
取引価格  ※2024 年 1 2月31 日 終値
0.0283 USDT
P E A C E C O I N は L B a n k に 上 場 し て お り 、 U S D T
P 、 住 ミ 教 ま っ P に O か た だ ルス が
2 0 2 4 年 の 高 値 は 、 D A U の 増 加 に よ り 一 時
0 . 0 3 8 7 U S D T を 記 録 し ま し た が 、 通 年 で は 概 ね
0 . 0 1 8 〜 0 . 0 1 2 3 U S D T の 範 囲 で 安 定 的 に 推 移 し
ま し た 。
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3-2 実装モデル
ソーシャルグッドが循環する 地域実装モデル
P E A C E CO I N を 地 域 に 実 装 す る 中 で、 ユ ー ザ ー が
で も あ る 主 体 的 な 仲 間 と し て 関 わ る こ と が 、 循 環 の 鍵
と な って い ま す。 た だ し 、 「 貯 め る 」 よ り 「 使 う 」 設 計 の た め 、 行 動
の 瞬 間 的 な 価 値 は 表 せ ても、 継 続 的 な 信 頼 の 記 録 に は 不 向 き で す。
そ こ で、 行 動 や 貢 献 の 蓄 積 が 可 視 化 さ れ る 仕 組 み を 併 用 す る こ と で、
参 加 者 同 士 の 信 頼 が 育 ま れ 、 コ ミ ュ ニ ティ の 理 念 に 沿 っ た 活 動 が 生 ま
れ や す く な る こ と が 見 えてき ま し た 。
消 費 者 で あ り 生 産 者
( ク リ エ イタ ー )
ソーシャルグッドをめぐらせる、循環エコシステム1
ト ー ク ン の 発 行 な ど を 通 じ て 循 環 エ コ シ ス テ ム を 支 え る
分 散 ・ 参 加 型 の 運 営 機 構 ( D A O 運 営 )2
活 動 や 貢 献 は * S B T ( S o u l b o u n d To k e n ) で 可 視 化 さ れ、
信 頼の証 と して個 人 に ひ も づ く
S B T は 譲 渡 不 可 で、 継 続 的 な 関 与 の 履 歴 と して 個 人 の
に も な る
ポ ー タ
ブ ル キ ャ リ ア
企 業 ・ 団 体 は S B T デ ー タを と して 活用
で き る
非 財 務 情 報 ( 統 合 報 告 )3
P E A C E C O I N は 地 域の提 携 先な どで 使え、S B T に 基 づ き 重 要
な サ ー ビ ス 提 供 者 や 提 携 先 を 支 援
D A O 運 営 は 段 階 的 に 分 散 化 し 、 活 動 に 応 じ た 外 部 機 関 の 信 頼
付 与 ( オ ー ソ ラ イズ ) も 有 効 で す。
*S B T は、N FT( N o n - F u n g i b l e To k e n ) 技 術 を 用 い た 改 ざ ん で き な い ト ー ク ン で 、 譲 渡 や 転 売 が で き
な い 特 性 を 持 ち ま す。 そ の た め 、 営 利 目 的 に は 不 向 き で 、 個 人 の 実 績 や 活 動 履 歴 を 信 頼 性 高 く 記 録 ・ 証 明
す る手 段と し て適し ていま す。ブ ロ ッ ク チ ェ ーン 上 で 行 われ る ト ー ク ン と S BT の 流 通 モ デ ルガバナンス機能 、 推奨アクショ
ン認定、 資金管理(トレジャ
リー)、 トークン発行機能
DAO
運営1 参 加 者 が を し て く れ た と き に 発 行D A O 運 営 機 能 が 期 待 す る 行 為
S B T 付 与2
提 携 先 店 舗 が 持 つ
ト ー ク ン を 基 に
資 金 援 助 等 で 支 援
S B T 付 与2
参 加 者 参 加 者
提 携 先 店 舗
ト ー ク ン 支 払 ト ー ク ン 支 払
参 加 者
ト ー ク ン 付 与
ト ー ク ン 支 払
提 携 先 店 舗3
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3-3 導入事例-1
CSR活動の見える化へ
-PEACE COINを用いた指標のプロトタイピング-
Somicコイン自 動 車部品製 造を 軸 に 世界 7 か 国で事 業 展開 す るソミックグル ープ
は 、 パ ー パ ス 経 営 の も と、 グリ ーンウ ォッシ ュ へ の 配 慮 を 踏 ま え 、
環境 方 針に 基 づいた 競争力 強 化や新 規事 業の 創 出 、 人 材 育 成 を 目 的
に 「 森 林 健 康 経 営活動 」 を推進 していま す。
製 造 業の 工業的 な 働き 方を 見 直 し 、 自 然 と の つ な がり を 育 む 人 材 育 成
プ ログラム に S o m i c コ イン( P E A C E CO I N)を 導 入 していま す。
? ?
2 0 2 4 年 度 は 、取り 組 み 開 始か ら2 年 目 を 迎 え 、 社 内 に と ど ま らず 地
域 と の 連 携 も 始 ま り、 地 域 内 に お け る オ ル タ ナ ティ ブ 経 済 圏 の 構 築 に
向 け た プ ロ ダ ク ト 開 発 がス タ ー ト し ま し た 。


「 森 林 健 康 経 営 活 動 」 の 可 視 化 に 向 け て は 、 P E A C E CO I N ア プ リ か
ら 取得 す る 位 置情報 と 連 動 し 、 ブ ロック チ ェ ーン技術を活用 し た
S B T (Soulbound Token )に よる活動 記録の プ ロ ト タ イ プ も 始 動 し
ていま す。
こ れ に よ り、 森 林 活動 に 参 加 し た 社 員 の 人 数 や延べ 活動 時 間 といっ た
デ ー タ の 集 計が可 能 とな り、 な ど で の 情報 公 開水準 の 達 成
を 目 指 し ま す。

さらに、活動に参加する個人にとっても、自身の社会貢献 活動を可視
化・証明で きる「ポータブルキャリア」としての価値も期待で きます。
統 合 報 告 書 精 油 生成 の様 子 森 林再 生を通 じて生ま れ た ア ロマ 製品
森 林 での活 動を位 置 情 報 か ら 特 定 し S B T で 記 録 し 、 ウ ォ レ ッ トへ 付 与
S B T で 記 録 し 、
ウ ォ レ ットへ 付 与
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3-4 導入事例-2
共助コミュニティのデザイン
-貢献度の可視化とインセンティブ設計-
クマガヤコインクマガヤコインの発 行体である熊谷共和国 は「誰もが安 心して過ごせ る
居場所づくり」を目指して活動していま す。夏休み明けに やせ細って登校
す る子 ども がいると いう 現 実 を 受け、 困 って いる子 ども や家庭 が 存 在
しない地 域 を目指して い ます。
コミュニティ通貨「 クマガヤコイン (PEACE COIN)」を導入し、地元
企業や団体とネットワー クを構築。障がい者を含む多様な人々が 関わる
農 業 支 援 や、 熊谷市内すべての小学校区でのこども食堂支援を展開 し
ています。これまで見えにくかった地域活動の価値を可 視化し、評価・
支 援につ な げて い ます。
地域の多様な資源を 活かし、独自の企画で活動を
活性 化さ せ、 持 続 可 能 なコミュ ニ ティ を目指して い ます。
オ ー ガ ニ ッ ク ジャ ガ イモ を 活 用 し た 商品 開発
オー ガニックジャ ガイモ を ポテト チ ッ プ スに加 工し、ク ラウ ド フ ァン
ディング を 通じ て販 売。商 品 を 通して「熊 谷 共 和 国 」 と いう 地 域共生
の ビジ ョンを発 信 し、共感 ・ 賛 同 す る 仲 間の輪 が 広 が って い ます。
空き家の 活 用 と 地 域 拠 点 づ く り
地域の空き家を拠点として取得し、コミュニティの力で改修。子ども
たちや地域住民が集える イベントや交流の場として活 用されています。
使 われて いな か った空 間 が 新たな居場所 と して生まれ 変 わ り、 地 域 の
つ な が り を 育 む 場とな って い ます。
寄付額の半額をクマガヤコインで還元する仕組みにより、寄付をきっかけ
に継続的な参加を促進。 地 域の 食 材を使って 調 理 手 づ く り 定 食
地元 農 家が苗を育 てる様 子 古 民 家 でプロジェ クト を説 明
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4これから
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4-1 循環型社会をつくる3要素
PEACE COINで可能にする
暮らし・地域・意思決定のしくみ分散・参加型の意思決定のしくみ (DAO)DAO
運営
み ん な で 話 し 合 って、 コ ミ ュ ニ ティ の こ と を 決 め て い く

ナ ン ス ) に 反 映 す る
課 題 ご と に、 を 変 え ら れ る
信 頼 で き る 人 に 投 票 を 委 任 ( デ リ ゲ ー シ ョ ン ) す る こ とで、
  流 動 的 な リ ー ダ ー シ ッ プ が 機 能 す る 新 し い 公 共 性
専 門 性 や 関 与 度 に 応 じ て 投 票 の 重 み
インパクト指標の共通プロトコル化
「 コ ミ ュ ニ ティ に 合 っ た 価 値 」 を
共 通 の も の さ しで 見 える 化 す る 仕 組 み

イズ 可 能 な 評 価 基 準
多 様 化 し た テ ー マ を 横 断 的 に 評 価 で き る
コ ミ ュ ニ ティ を 持 続 的 に 良 く す る 活 動 の 計 測
に 効 果 的
地域の(食) 循環モデル
「 地 域で育て、地 域で食 べ る 」 暮 らし の再 構 築

環境・所得・安全保障の課題に応える、一次産業
の価値を見える化
食 を 通 じ た 地 域 間 の 繋 が り か ら 持 続 可 能 な 社 会
づ く り へ
価値の
再発見を促す
循環プロセス
イ ン パ ク ト 指 標 の プ ロ ト コ ル 、 地 域 の ( 食 ) 循 環 モ デ ル の 詳 細 に つ い て は “ C o m m u n i t y R e l a t i o n s R e p o r t 2 0 2 4 ” を ご 参 照 く だ さ い 。
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4-2 PEACE COIN型DAO
信頼と行動に基づく、新たな意思決定の形
- 複雑化する社会に応えるガバナンスモデル -
現 代 社 会 の 課 題 は 、 ま す ま す 多 様 で 複 雑 に な ってお り、 従 来 の 代 議 制 民 主 主 義 で は 、 すべて の 意 思 決 定 に 十 分 な 専 門 性 や ス ピ ー ド を も って 対 応
す る こ と が 難 し く な って い ま す。 「 1 人 1 票 」 と い う 形 式 上 の 平 等 が 守 ら れて い る 一 方 で、 実 際 の 知 見 や 責 任 と の ギ ャ ッ プ が 課 題 と して 浮 か び
上 が って い ま す。
コ ミ ュ ニ ティ が P E A C E CO I N を 導 入 して い く 中 で、 参 加 者 や 連 携 先 が 増 える に つ れ 、 意 思 決 定 に 関 わ る 人 た ち の 関 係 性 や 役 割 も 複 雑 化 して い
き ま す。 こ う し た 変 化 に お いて は 、 従 来 の よ う に 固 定 さ れ た リ ー ダ ー や 一 律 の 投 票 制 度 だ け で は 、 柔 軟 性 や 納 得 感 の あ る 合 意 形 成 が 難 し く な り
ま す。
こ れ ら の 課 題 を 解 決 す る た め 、 コ ミ ュ ニ ティ は 段 階 的 に、 自 律 分 散 型 組 織 の * D A O に シ フ ト せ ざ る を 得 ませ ん 。 P E A C E CO I N が 目 指 す D A O の
ガ バ ナ ン ス は 、 を 支 える 新 し い フ レ ーム で す。
形 式 や 肩 書 き で は な く 、 実 際 の 行 動 や 関 係 性 を 土 台 と し た 、 次 世 代 の ガ バ ナ ン ス モ デ ル と して 機 能 して い き ま す。
参 加 者 の 行 動 に 基 づ き 信 頼 や 貢 献 を 見 える 化 し 、 そ れ に 基 づ いて 責 任 あ る 意 思 決 定
* D A O(ダオ ) :De c e n t r a l i z e d Au t o n o m o u s Or g a n i z a t i o nの略で 、 中央の リ ー ダ ー や管 理者 を持たず、 参 加 者同 士の合意 と ル ー ル に よ っ て 自 律 的 に 運 営さ れ る仕組み。従来の代議制民主主義
「1人1票」形式 次世代ガバナンスとしてのDAO
行動・貢献度に応じた重みづけ投票S BT コミット
メント 継続期間 意思決定
回数 スキル
証明 レビュー
/ 評価 タスク
完了数
S B T 付 与 の 評 価 軸 6 例
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4-3 PEACE COIN型DAOの仕組み
DAO型ガバナンスの実践モデル
-行動と信頼を反映する、意思決定のフローと設計-
形 式 的 な 平 等 性 だ け で は 対 応 が 難 し い 現 代 社 会 に お い て 、 P E A C E CO I N は S B T を 用 い た ガ バ ナ ン ス ( 投 票 権 ) で 、 行 動 と 信 頼 を 意 思 決 定 に 反 映
さ せ ま す。
こ の 仕 組 み は 、 中 央 集 権 的 な 支 配 で は な く 、 行 動 と 信 頼 に 基 づ いて 立 ち 現 れ る “ 流 動 的 な リ ー ダ ーシ ッ プ ” を 土 台 と して い ま す。 一 人 ひと り の 活 動
が 社 会 全 体 の 意 思 決 定 とつ な が る 、 そ ん な 新 し い 公 共 性 と ガ バ ナ ン ス へ の 実 践 で す。 1
日 常 的 な 活 動 や 貢 献
を 、 S BT な ど に より
可 視 化
行動の蓄積が信頼の指標とな
り* ガ バ ナ ン ス ト ー ク ン の 配
分 に 影 響 し ま す。 2
議 題に応 じ て、専 門 性
や責 任を持 つ 人の票に
重みづ け
解 像 度の高 い 視 点 が 反 映 さ れ
よ り 適 切 な 意 思 決 定 が 可 能 に
な りま す。 3
ガ バ ナ ンス ト ーク ン
には 有 効 期 限 が あ り、
継 続的 な 貢 献が 影 響 力
に 反 映さ れる
影響力は一時的なものではな
く実 績 と 継 続 的 な 関 与 によっ
て 形 成 さ れま す。 4
議題ごとに、信頼できる
人に投 票 権を委 任
( デ リ ゲ ー シ ョ ン )で きる
忙しくて 判 断 が 難 しい 人 も、
信 頼する 人に“ 託す” こ とで
意 思 決 定に参 加 で きま す。
* ガ バ ナ ン ス ト ー ク ン は 、 プ ロ ジ ェ ク ト の 方 針 や 資 金 の 使 い 道 な ど に 関 す る 意 思 決 定 に 参 加 で き る 「 投 票 権 」 で す。 保 有 量 や 貢 献 に 応 じ て 影 響 力 が 変 わ り 、 関 わ る 人 み ん な で ル ー ル や 方 向 性 を 決 め て い く た め の 仕 組 み
で す。
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4-4 DAO事例(地域コミュニティ向け)
子ども食堂の持続可能性 を高めるための実装 1
活 動 の 可 視 化 と 信 頼 の
記 録
活 動 ロ グ を 記 録 し 、 誰 が ど の
よ う に 子 ど も 食 堂 に 貢 献 して
き た か を 見 える 化 し ま す。 2
議 題 に 応 じ た 投 票 の
重 み づ け
子 ど も 食 堂 の 運 営 に 関 す る
議題では運営者、食材に関する
議 題 で は 調 理 や 配 膳 を 担 う
ス タ ッ フ の 意 見 に 重 み が つ き
専 門 性 が 反 映 さ れ ま す。 3
継 続 的 な 関 与 が 影 響 力
を 高 め る
ガ バ ナ ン ス ト ー ク ン に は 有 効
期 限 が あ り 、 子 ど も 食 堂 へ の
活 動 頻 度 や 継 続 年 数 に 応 じ て
投 票 権 ( 影 響 力 ) が 更 新 さ れ
より強まっていきます。 4
デ リ ゲ ーシ ョ ン ( 委 任 )
に よる 参 加
常に 議論に参 加で きな くて
判 断が難し い場 合で も、
信頼できる人に投票権を託して
意思 決 定に 関われ ま す。
◎子ども食堂:納得感ある運営と説明の効率化
S B T で 活 動 履 歴 が 可 視 化 さ れ る こ とで、 理 念 や 貢 献 が 正 し く 伝 わ り、
支援を受けやすくなります。人的・物的資源に対して納得感と優先順位
を 持 って 配 分 で き る よ う に な り、 持 続 可 能 な 運 営 に つ な が り ま す。
◎寄付す る側:透明性 と安心
利 用 実 態が 見 えるこ とで、寄 付の使 途が確 認で き、安 心して 継 続的に
支 援し や すく なり ま す。
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4-5 DAO事例(開発者向け)
PEACE COIN PROTOCOL DAO における実装
PEACE COINプロトコルの改善に関する提案を記述・共有するための仕組みである、PIP(PEACE COIN Improvement Proposal)の
基 本 的 な 流 れ は 、 で す。
提 案 は 誰 で も 起 票 で き、 検 証 で は デ ー タ や フ ィ ー ド バ ッ ク を も と に 議 論 。 投 票 は S B T な ど に 基 づ き 貢 献 度 や ト ー ク ン 保 有 量 に 応 じ て 重 み づ け
さ れ 、 内 容 に 応 じ て 関 係 者 の 意 見 が 重 視 さ れ ま す。
「 提 案 → 検 証 → 投 票 → 可 決 」例)マルチコミュニティ向けトレジャリーの提案から実装までの流れ
提案者 検証者 投票者
A
S B T ベ ー ス の
ガ バ ナ ン ス フ ィ ル タ ー
コ ミ ュ ニ テ ィ メ ン バ ー
B
目 的 別 サ ブ ト レ ジ ャ リ ー
コ ミ ュ ニ テ ィ メ ン バ ー
提 案 GitHub
検 証プ ロ セ ス
(3 - 1 2 ヶ 月)
検 証結 果
報 告
GitHub 投 票プ ロ セス 可決
実装
(2-3ヶ月)
反映
ガバナンスト ー ク ン(S B T等
によ る貢 献 度・ト ー ク ン 保 有
量 に 応 じ て 重 み づけ )によ り
投 票 さ れる
コミュニティメンバー
投 票 の 重 み づ け 例
ト レ ジ ャ リ ー 開 発 は プ ロ ト コ ル 設 計 者 が 重 視 さ れ る べ き で 、 設 計
者 に は そ の 意 図 に 基 づ い て S B Tが 発 行 さ れ て お り 、 投 票 の 重 み が
増 す よ う に 設 定 さ れ て い ま す。
検 証 例
実 装 方 法を も と にコ ミ ュ ニ ティ で一 定 期 間 *トレ ジ ャ リー運 用を行なって
結 果を定量 的 または定 性的 に 検 証しま す。
コミュニティメンバー第三者機関
作 業提供
投 票
* ト レ ジ ャ リ ー と は 、 D A O に お け る 共 通 の 資 金 を 管 理 ・ 運 用 す る 仕 組 み で す。
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4-6 PEACE COINのVISION
お互いに を認めあえる、 をつくります多様性 豊かな社会現代社会にも依然として様々な課題が存在していますが
より豊かな社会へ進むために、私たちは経済成長や物質的
な豊かさだけでなく、従来の尺度では測定できないよ
うな領域にも活動を広げることができるのではないで
しょうか。それは、
です。
互いの価値観を認め合う豊かな社会の形成においては
画一的な尺度に限らず、コミュニティ単位の参加者の
主体性による自律分散的なシステムを作り上げること
が有効だと考えます。ソーシャルキャピタルなどの
共助の力にスポットライトを当てた試みを通じて、
PEACE COINは 資 本 主 義 シ ス テム を よ り 前 進 さ せ る
の方向性を示す、重要な役割を果たす
ことができると考えます。本レポートで紹介したよう
に、具体的な活動が増えていくことで、多様性を認め合う
豊かな社会の実現に一歩近づくでしょう。
身の周りの大切な人や大切にして
いることをおざなりにしないこと
「新しい資本主義」
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W e b s i t e h t t p s : / / p e a c e - c o i n . o r gF a c e b o o k
h t t p s : / / w w w . f a c e b o o k . c o m / P E A C E C O I N . P C EL i n k e d i n
h t t p s : / / w w w . l i n k e d i n . c o m / c o m p a n y / p e a c e - c o i nX( 旧 T w i t t e r )
h t t p s : / / x . c o m / p e a c e _ c o i n _ o r g
* 本 資 料 は あ く ま で 英 語 版 の 翻 訳 で あ り 、 万 一 双 方 の 内 容 に
  相 違 が あ る 場 合 は 英 語 版 を 優 先 す る も の と し ま す。
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