測距センサと IMUセンサを用いた
指輪型デバイスにおける
顔認証システムの提案
01 研究の経緯
02 提案手法
データ収集
•肘を固定し前腕を円弧状に往復運動させるスキャン動作
•測距センサ:顔との距離を計測することで顔構造情報を取得
•IMUセンサ:加速度と角速度を用いてスキャン動作の特性を取得
データ前処理
•距離データ:2 分割 区間内平滑化 区間を5 等分
•IMUデータ:不安定なセンサ値の除去 回転量計算
特徴量抽出
•距離データ:全体区間と各等分区間における基本統計量
•IMUデータ:加速度,角速度,回転量の各軸の基本統計量
•電子決済やスマートロックに応用される
スマートリングの普及
•個人認証の搭載は発展途上
背景
•認証要素の選択肢の幅の狭さ
•小型なデバイスに搭載可能かつ
省電力という制約の強さ
課題
•小型センサの利用
•スキャン動作による顔構造の取得
•スキャン動作の特性の取得
アプローチ
03 評価実験
手法
•複数の環境下でデータ収集,解析 ( N= 30)
評価
•環境nml
•層化15分割交差検証
•本人データ:15セットすべて使用
•他人データ:1人1セットずつ(計29セット)無作為に抽出
•環境brt,gls,wek,mth
•訓練データ:環境nml と同様
•テストデータ:各環境で収集したデータ
•本人データ:5セットすべて使用
•他人データ:全データから5セット無作為に抽出
•環境atk:静止している参加者の顔を実験者がスキャン
•層化15分割交差検証
•本人データ:15セットすべて使用
•他人データ:実験者が静止している参加者の顔をスキャンして収集
問い合わせ先
[email protected]
慶應義塾大学
宮下海 雨坂宇宙 山本匠 花山勝吾 杉浦裕太
考察
•照明環境による影響は1% 未満
•眼鏡装着時には精度が約 10%低下
•日時経過により精度が約 10%低下
•日々の計測データを学習データに組み込むことで精度改善可能
•攻撃により精度が約20% 低下