Inheritance Among Siblings Only and Notarized Wills

Inheritance Among Siblings Only and Notarized Wills

1. 兄弟だけの相続と公正証書遺言

2. 自己紹介 松倉行政書士社会福祉士事務所（開業 2 年目） 主な業務 　・遺言・相続サポート 　・成年後見（法定・任意） 　・障害福祉施設指定申請 現在：就労継続支援 A 型で管理者兼サービス管理責任者

3. 事例の背景 本人：結婚歴あり、離婚しており子なし 相続人：兄弟多数（ 10 人） 相続させたい人は「特定の姪」だけ 過去に兄弟間の相続で裁判沙汰を経験 → 「同じことを繰り返したくない」

4. 相談時の状況 姪が今後の身の回りの世話を引き受けることになった その代わりに、本人亡き後の財産を姪に引き継がせたい 姪側の希望は「家族信託」 公証人の助言 → 不動産がなければ信託は有効性が薄い → 任意後見＋遺言で対応

5. 作成した書類 任意後見契約（移行型） 死後事務委任契約（公正証書） 公正証書遺言

6. 必要書類 本人 ：戸籍一式（出生～現在）、住民票、印鑑証明書、通帳コピー 姪 　：住民票、印鑑証明書 証人 ：身分証コピー（運転免許証等）

7. 戸籍を確認してわかったこと 父親 結婚歴 5 回、兄弟 10 人と大所帯 本人も把握していない配偶者の存在が判明 遺産分割協議では確実に紛争化するリスク

8. 手続きの流れ ヒアリング → 書類収集 公証人に資料を送付 → 仮案作成 本人・姪に内容確認 → 承認 公証役場にて契約締結（本人・姪・行政書士・証人）

9. 当日の様子 契約は任意後見契約＋死後事務委任＋遺言 → 約 1 時間 姪は「これで安心できた」と納得 本人も「これで兄弟間の争いは防げる」と安心

10. まとめ 配偶者・子なし → 相続人は兄弟姉妹になる 兄弟姉妹は人数が多くなりやすく、利害対立が激しいケースが多い 公正証書遺言を作成することでトラブル回避が可能 家族信託よりも、状況によっては「任意後見＋遺言＋死後事務委任」が有効な解決策

11. ご清聴ありがとうございました