組立型製造業の生産方式と生産方式別のデカップリングポイントに関して説明しています。

MASAMIKAWAI1 2 views 6 slides Nov 02, 2025
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About This Presentation

この資料は、製造業の生産方式別のデカップリングポイントについて、わかりやすく説明しています。

This document provides a clear explanation of decoupling points in manufacturing based on different production methods.


Slide Content

“デカップリングポイント“って何?
組立型製造業 DX塾
MK
超簡単!

目次
⚫注文対応形態の違いによるデカップリング・ポイントの違い
⚫見込み生産と受注生産
⚫受注生産での在庫の持ち方
⚫製品在庫ではなく仕掛品で在庫を持つ

注文対応形態の違いによるデカップリング・ポイントの違い
見込み生産と受注生産の境目となるところに在庫を持つことになる。 この境目あるいは境目 の在庫のことを デカッ
プリング・ポイント と言う。
①在庫販売
STS
②見込み生産
MTS
③受注組立生

ATO
⑤受注加工生

BTO
⑥繰り返し受
注生産
MTO
⑦個別受注生

ETO
設計
部材
調達
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
設計
部材
調達
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
設計
部材
調達
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
注文対応形態
製品在庫 を持つ。製品在庫 はすでに販売店にあって、すぐ顧
客に手渡すことができる。
製品を完成品に仕上げて(工場、物流業者、卸売業者に
製品在庫を持つ)、顧客の注文に応える。家電、乗用車な
ど。
顧客から受注後、最終組立を行う。 仕掛在庫 を組立てて出
荷する。
在庫を持たず、顧客から受注後、 部材を発注して生産を開
始する。
部材を在庫として準備しておき、 顧客からの受注確定後 、製
品の製造を行う。顧客の希望するリードタイムに間に合うので
あれば、製品の在庫リスクを軽減することができる。
顧客の要求に合わせて仕様を決め、設計し、必要な部材を
調達し、生産する。船、電力プラント、飛行機など。
設計
部材
調達
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
設計
部材
調達
加工
組立
最終
組立
出荷
配送
据付
設計
部材
調達
デカップリング・ポイント

見込み生産と受注生産
製造業の生産方式は、大きく分けて2種類ある。
A.受注生産:顧客からの注文を受けたら、生産を開始する。
部品調達 仕掛品組立 製品組立
仕掛品組立
部品調達
部品調達
部品調達
出荷 納品
B.見込み生産 :顧客からの注文が無くても、計画や見込みに基づいて、あらかじめ生産を開始している。
部品調達 仕掛品組立 製品組立
仕掛品組立
部品調達
部品調達
部品調達
出荷 納品
発注リードターム=製造リードタイム+納品リードタイム
調達リードターム 製造リードターム 納品リードターム

受注生産での在庫の持ち方
「受注生産=在庫なし、見込み生産=在庫あり」と極端に考える必要はない。
強い財務体質を実現するには、デカップリングポイントを生産の途中に置く、つまり仕掛品をうまく活
用するのがコツと言える。
仕掛
在庫
仕掛
在庫
仕掛
在庫
見込み生産 受注生産
計画・予測に基
づいて生産する
お客様からの注文を
受けてから生産する
納品
設計
デカップリングポイント
生産の途中で、見込み生産と受注生産を切り変える、
すなわち、仕掛在庫を戦略的に持つことにより、在庫リス
クを軽減し、機会損失に備えられる。

製品在庫ではなく仕掛品で在庫を持つ
【事例】生産能力が、 1000個/月の工場があり、製品 A、B、C、Dを生産(生産リードタイムは
全て5日)していたとする。
販売計画
製品A
製品B
製品C
製品D
=200個
=150個
=100個
=550個1000個
仕掛
在庫
=1000個
製品A
製品B
製品C
製品D
=320個
=100個
=240個
=340個
仕掛品の生産リードターム
=3日
製品の生産リードターム
=2日
全生産リードターム
=5日
販売計画に基づいた 1000個の完成品生産 顧客の注文に応じた仕掛品準備・完成品生産
過剰在庫のリスクがある。 機会損失のリスク、過剰在庫のリスクが少ない。